フジテレビ「不思議の国のアリス」を見て妄想迷走
2007/01/04/25:55〜26:55頃、フジテレビ「不思議の国のアリス」をみた\(o^□^o)
ワクワクワクワク(゜∀゜)(゜∀゜)(゜∀゜)(゜∀゜)━━━━━━━━━━
わぁぁぃ不思議ちゃんだぁーっ☆☆
はぅぁ。もぅ。えへへ(o^^o)
みんな色んな国や星からきてるなぁ(◎□◎)
イタイよo(>_<)o でも素晴らしいね\(o^□^o) あれ、知ってる人がチラホラ( Д ) ゜゜…
でもこんだけ不思議ちゃん集めちゃうとパターン化されてるのが丸解りになっちゃうよぉ(´;ω;`)
ミニコーナーは無くてもよかったかもにゃぁ(´∀`)
あと、不思議ちゃんってのは「話を聞いてくれる誰か」がいないと成り立たないんだからね(o^^o)
グワァアイィイ(゜∀゜)(゜∀゜)(゜∀゜)(゜∀゜)━━━━━━━━━━
不思議ちゃん=天使「針の頭の先に何人の天使が踊れるのか」
中世のスコラ哲学者たちは「一本の針の先に何人の天使が踊れるか」という問題を
話し合ったという本当のような嘘のような説がある。*1
不思議ちゃんを許容する枠は、針の頭の先程の小さいものかもしれない。
しかし、不思議ちゃんは天使のように「非実体の存在」であるので
全ての不思議ちゃんは「針の頭の先」であろうと踊れるのだ。
否、可能であるか、不可能であるか、それは問題ではない。
何故ならば、不思議ちゃんがいない世界は無味乾燥の世界であり
不思議ちゃんがいない世界は価値がないからである。
不思議ちゃんは永遠に不滅なのである。
不思議ちゃん万歳!
ここで唐突にアスペルガー症候群の方の自伝を読む
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ギルバーグが一九八九年に発表した診断基準によると、社会的な相互作用の障害
関心の範囲の狭さ、同じ行動習慣を反復したいという強い欲求、しゃべり方や言葉の奇妙さ、
非言語的なコミュニケーションの問題、身体の動きの不器用さなどを持つとされている。
ひと口にASといっても、機能レベルにはかなり幅がある。
中には生涯にわたって診断など受けることのない人々多いくらいだ。
でも、いくらつらい目にあおうとも、私は、
ASを根治させる治療法が見つかることなど望みはしない。
それよりも、もっと根絶してほしい病はほかにある。
もっとありふれた病、実にたくさんの命をむしばんでいる病だ。
この病にかかった人は、わが身を絶えず「人並み」という基準と比べずにはいられなくなる。
ここで不思議ちゃんメタ視の罪を被り「第32回惑星開発大賞2006年ベスト作品」を読む
「涼宮ハルヒの憂鬱」では、
「自分たちは何もかもわかった上で不思議ちゃんを暖かく見守っているからOK」
というメッセージが機能して、ユーザーの二次元美少女への耽溺そのものは免罪されます。
たとえば「ハルヒ」の場合、
ヒロインの女の子が不思議ちゃんキャラで売っていること自体は、
語り手である主人公の男の子の視点からメタ視されますが、
そんな「不思議ちゃんの美少女が無条件で自分を好きになって欲しい」
という主人=ユーザーの欲望は、より強化されて温存されてしまいます。(「第1部 善良な市民の「総括・2006年」(3)本田透と「涼宮ハルヒ」〜「萌え」の袋小路」より
http://www.geocities.jp/wakusei2nd/32c.html
私の場合は「不思議ちゃんが存在していることは嬉しい」が
「不思議ちゃんに好きになってもらわなくても良い」という如何にもキョンが言いそうスタンスですね。
「メタ萌えもの」はもう少し手が込んでいて、
「萌えの楽園」に無自覚に耽溺している人たちをメタ視している自分たちはセーフ、
といった「萌えオタ内差別」を持ち込むことで、自己正当化を計っているんだよね。
『ハルヒ』が取っているのもこの戦術だよ。
(中略)
市民:主人公のキョン少年はね、不思議ちゃんのハルヒを「やれやれ」と思っているわけでしょう?
だから当然ハルヒを日常に着地させようって話にならざる終えないんだけど、
そうなると、「じゃあ萌えアニメに耽溺してる萌えオタは日常に着地しなくていいの?」
って問いかけが作品内から出てこざるを得ないんだよね。
これは、それでメタ萌えものってものが十年間進んできて自分達で崩壊を起こしてる(笑)。
成馬:『ハルヒ』を見てると、逆に「宇宙人や未来人なんかいなくてもいいや」って思えるもんね。
等身大の日常ってだけで充分楽しいじゃんって思うし。
逆に言うとそれが思春期に手に入らなくて同世代の女の子に「気持悪い」って言われるのに
耐えられなかったから萌えアニメに逃げ込んできたんだろうけど。
(中略)
市民:だからキョンの問題にユーザーが向き合えるかだよね。
あの話自体は不思議ちゃんのハルヒが丸くなってく話なんだけど、
「不思議ちゃんを治療してやってる俺」って物語にハマってるキョンの問題はスルーされている。
でも原作の『涼宮ハルヒの消失』なんか見ると作者は分ってると思うんだよね。
多分最後はちゃんと終わるんじゃないかな?
成馬:長門やみくるちゃんが居なくなって、現実に戻るんだろうね。(第2部 決定! 第32回惑星開発大賞 対談 善良な市民×成馬01
アニメ部門(1) 『涼宮ハルヒの憂鬱』『時をかける少女』『ゲド戦記』より)
http://www.geocities.jp/wakusei2nd/32j.html
まぁ「涼宮ハルヒの憂鬱」のキョンであったり
「NHKにようこそ」的であったり(ひきこもり、絶望と快楽の往復)
「げんしけん」的であったり(ぬるいファンの共同体での安住する) どうとでも言える。
――――――自己批判をした後なのに、懲りずに妄想は続く―――――――
不思議ちゃんを殺して食べて、僕は神になるんだ。ハハハハHAAHAhaha
愛しい君を食べれば理解さえ出来る、事実痛みも
無垢な心を食べれば神の心境、空を飲み込み地に堕ちた(deadman「lunch box」の歌詞より)
イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。
「取って食べなさい。これはわたしの体である。」
また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。
「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流される
わたしの血、契約の血である。
きっと人魚の様に 胃液のプール泳ぐ きっと揚羽の様に蛹は羽はやす
(Dir en grey「MACABRE」の歌詞より)
アメリカ、ウィスコンシン州に住む五十一歳の農夫エド・ゲインは一九五七年
殺人と食人の二重の容疑で逮捕された。
(中略)
さらに奇妙なのは、彼が女性の上半身と保存しておいた乳房を使って、
自分のチョッキを作っていたことであった。
「他人の皮膚を着る(他人の立場になりきる)」と言う表現の原義を体現していたわけである。
「女になりたかったからだ」と彼は判事に説明した。(マルタン・モネスティエ(著),大塚宏子(訳)『図説 食人全書』
第11章 食人犯たちのリスト - 七、エド・ゲイン「丁寧な仕事」より)
でも
Edward H.Gein(エドワード・H・ゲイン)にはなりたくはない(の)さ
(Dir en grey「JESSICA」の歌詞より。括弧部分は筆者による)
先輩、男性器ってなんかチョ、ウザくねぇすか?「だがそれもどうでもいいこと」
現代思想2006年10月臨時増刊号 総特集=ジュディス・バトラー 触発する思想
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「付けておくか、切ってしまうか - 新しいジェンダー・ポリティックスにおける去勢とファルス」
以下の引用部分は特に断りがない場合こちらの文章から。
(私はラカンもジュディス・バトラーも全然理解できないだっちゃ)
- ユーナックという存在
「アンダーグラウンドのカッターや稀に合法的な医師の選択的手術」で「睾丸を除去」した人
「男性性を拒絶し、女性性を採用せずして、しかしなおも男性のアイデンティティを保持する男性」
- 性器
性器は性差とは無関係である。なぜならば、「男性」と「女性」とは、物質的な身体ではなく、
ファルス、すなわち象徴化できない何かの周りに精神を編成する異なったやり方を表すから
- 男性の主体性:「ファルスを持つ」
欠如を人間の条件の不可避的な側面と認めることに依存しているという認識を避けるために
ファンタジーを展開している
「家父長制を支えるファンタジー」:「女性を欠けているもの」「男性を完全なもの」と構築しようと
→「ユーナック志願者」:基本的レベルで「このファンタジーに参加することができない男性」
コントロールという論点がユーナック・コミュニティでは非常にしばしば強調されるということだ。
→「満たすことのできない男性のリビドーというステレオタイプ」=「家父長的な男性性構築の構成要素」
彼らは「付けたままの」男性として存在することは不可能だと感じ、
象徴的なアイデンティティと協定を結びなおすために自身の睾丸を除去するのだ。
(中略)
いったんナイフが切除を行なったら、
どのようなアイデンティティが彼らを待ちかまえているのだろうか
今からBYには成れないから 手遅れじみた考え握り潰せ 男器中毒 ベロベログチャグチャ
(Dir en grey「ZOMBOID」の歌詞より。
ラッタラッタ脱獄亡命 不思議の国へ赦爛々拉
(中略)
客寄せピエロが檻の中見せ物の罪人
(deadman「alice [through the looking glass]」の歌詞より)
「最高の未来だぜ いつでも青春ノイローゼ」(メリー「青春ノイローゼ」の歌詞より)