沙村広明,原画展「娘達への謝罪」/年齢=記号。準リアル児童。ジュニアアイドル
●某月某日、ヴァニラ画廊にて沙村広明,原画展「娘達への謝罪」を鑑賞。
http://www.vanilla-gallery.com/gallery/samura/samura.html
苦痛に歪む女性の顔を好ましいと思う心は真に恥ずべき代物だ。
それを誇りに思ったことは誓って一度たりともない。
しかしだんだんと、それによって生かされている気がしてくるから不思議だ。
ヴァニラ画廊に置いてあったこの原画展のチラシに書かれてあったもの。
縛られ、吊るされ、繋がれ、烙印を押され、糞尿を採集され、
無数の釘を打たれ、フックを刺され、壁に塗りこまれ、身体を切断され、
悲鳴、悲痛、苦痛、苦悶、蹂躙、折檻、脱力、絶命。
凌辱とレイプの洪水。
――――――印象に残ったもの――――――――――
・「採血風景」
車椅子に座った全裸で片目に眼帯をしている少女。
重々しいガスマスクを装着した人物が少女の手に注射針をあてて採血している。
・「妖精教育(2)」
ピストルを握っている制服姿の少女。
その後ろにやたらとゴツイ男がいて、
目の前にいる別の少女を撃ち殺すように指導している(ように見える)。
・「楽園」
苦痛に歪んだ少女の絵で満たされたこの部屋で唯一、少女たちが笑っている作品。
(画集「人でなしの恋」の表紙の作品と同じものだと思われる)
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それとも無惨に蹂躙された後に少女が見た幻の風景なのか?
気持ちが沈む。吐き気がする。
―――――この日のBGM――――――――――――
・queenadreena「Pretty Like Drugs」
- アーティスト: Queen Adreena
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the world is watching
the death of a girl
cos i'm pretty like drugs
i'm pretty like drugs
i load the gun
pretty like drugs
pretty like drugs
pretty like drugs
世界は見ています。少女の死を。
私はドラッグのようにきれい。
私は銃を積み込む。ドラッグのように、きれい。
ドラッグのように、きれい。
ドラッグのように、きれい。
・dir en grey「ピンクキラー」
- アーティスト: Dir en grey,Kyo
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Bust 第壱の君致命的決別ノイローゼ
Bust 第弐の君はクランケ漬けでもマスターベーション
Bust 第参の君触覚切れて断血
Bust 第四の君体温は死んでゆく変脳切開
準児童ポルノ/リアル準児童(笑)
アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン MSとヤフーが賛同
- ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/11/news097.html
「準児童ポルノ」と聞いたとき、てっきりジュニアアイドルのことだと思ったが違うみたいだ。
しかし正直言って、アニメ・漫画よりも気になるのは
ジョック・スタージスの少女ヌードの写真などは規制されるのかどうか、ということだ。
http://d.hatena.ne.jp/Imamu/20070819/p1
じゃあポルノじゃないから「Chu-Boh」「Sho-Boh」「pure2ピュアピュア」等は問題ないんですね。
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だけど心交社は児童ポルノ法に引っかかってしまった。(後に児童福祉法違反に変わったらしいが)
ジュニアアイドル制作会社摘発。問題作がヤフオクで急騰 :にゅーあきばどっとこむ
http://www.new-akiba.com/archives/2007/10/post_11851.html
アイドルゴシップクリッピング:
・児童ポルノで摘発の心交社 児童ポルノ法違反ではなく児童福祉法違反で起訴へ 発売中止作品が発売再開に
http://igc.seesaa.net/article/65203567.html
年齢をやたら強調するジュニアアイドル界
U-15限定!清純いもうと倶楽部【全国選抜】
http://www.imouto.tv/index2.html
マイナーなアイドルショップに行っている方ならご存知であろうが
この手の商品には女の子の名前の後に必ず(小5)だの(8歳)だの
年齢が表記されていることが多い。
こういうのを見ていると、その女の子が可愛いからとかそういうんではなく、
「その女の子が小学生や中学生だから価値があるんです」って言われているみたいで
最初の頃はビックリしていた。
僕が会った二人のジュニアアイドルオタク
1:「15歳以下の女の子に興味ありません」
2:「若い年齢のこの娘なら10年は応援し続けられるだろう」
1はまぁ、そういう人なのかぁと言うしかなかった。
2は真性のペドフィリアというよりも「アイドル空間」に出来るだけ長く居続けたい。というような感じ。
――――――――――――――――――――――
3ジュニアアイドルしほの涼 - 斧屋のヲタ日記 〜ここから始めるアイドル論〜
http://d.hatena.ne.jp/onoya/20080312/1205293152
仲村みう、しほの涼、藤軍団(名前の中に“藤”が入っているジュニアアイドル)などの作品は
「性的な視線」に自覚的であるというのは正に斧屋さんの仰る通りで、
だけど、こちら側が「解ってやっているんだから、こっちも性的な視線で見ます」
と開き直るのはどうなのだろうかとも感じる。
逆に、その手のお店に行けば、4歳の女の子のDVDが見られるが
「親戚の子のホームビデオを見せられている」ような、何とも言えない変な感覚になる。
そういう「性的に無自覚」ものもある。(視聴者・消費者がどういう視線で見ているか、それは別として)
「ジュニアアイドルを見る視線」というのがイコール「性的な視線」なのか?
ジュニアアイドル界を擁護する側としては「性的な視線だけじゃないです」と言うしかないが、
多分、それで問題が解決するわけではない。
後「子役」ついて。ドラマや映画で必要に応じて「子役」が存在するわけだが
「児童が性的に見られ流通する可能性を出来るだけ潰す」のだとしたら、「子役」とかどうするんだろうか?
正直、「準児童ポルノ」関連について真剣に考えなければいけないのは
アニメオタクでもマンガオタクでもゲームオタクでもなく
ジュニアアイドルオタクなのではないかと思うようになった。
終
●以下参考にした記事
はっきりいって、
日本で大量に出回っている子どもを被写体とした写真集・DVDなど(のある部分)は、
はっきりと「こどもポルノ」と見なすべきである*1。
森岡氏はそれを「仮面をかぶった少女ポルノ」と呼ぶ。
重要なのは、どこからがポルノでどこからが芸術・エロチカなのか、という線引きそれ自体ではない。
あるいは少なくとも、それ以前のところにある。
"性暴力化する社会 - いちヘルパーの小規模な日常"
http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20080226/p1